オダサガ一人飯アーカイブス 小田急相模原グルメ

おいしいお店の紹介というよりは、オダサガ界隈で毎日の一人飯を失敗したくない方向けの内容です。

★★★★☆ オダサガでいちばん肉が多い肉野菜炒め

【閉店】大天海その2 肉野菜炒め定食





【メニュー】肉野菜炒め定食
【価格】850円
【特徴】
その1では冷やしホイコーロ麺というB級的なメニューを紹介した大天海。そのときに書いたように、大天海は相模台5丁目〜7丁目付近の「村富線沿い中華カルテット」の中でいちばん好きな店だ。
そんな大天海のわたしにとっての定番メニューがこれ。
タイトルの「オダサガでいちばん肉が多い肉野菜炒め」だけで情報は十分じゃないだろうか?
肉の少ない肉野菜炒めとホイコーロほど興ざめするものはない。できることなら注文する前に「ここの肉野菜炒めは肉多いですか?」と聞きたい。・・・聞けるわけがない。
とにかく、肉野菜炒め定食なのに肉はたったこれっぽっち?バラとか小間切れ肉なんて安くない?むしろ野菜の方が高くない?昭和30年代じゃあるまいに肉=貴重じゃないでしょうよ・・・とオダサガでお嘆きの方、大天海で溜飲下げて。


▼トップ画像よりも1年前。気まぐれではなくいつでも肉が多めの肉野菜炒めなのだ



【おしぼり】あり
【給水状況】セルフ
【店内環境】
テレビ:あり(やや故障気味) 新聞:スポーツ紙 雰囲気:ロードサイドのラーメン屋 格好:Tシャツ
【店主都合による突然休】たまにあり(早めに閉店することが多い)
【待ち時間】なし
【利用例】終わるのが早いので土日の昼飯
【要望・その他感想】
テレビは相変わらず故障気味ながらも現役。
今回紹介した肉野菜炒め定食は850円と相場よりも100円高いかなと思うが、肉だけでなく全体的な量も多く納得の値段。
そういえば、今年の夏は冷やしホイコーロ麺を見かけなかった気がする。おもしろいメニューだっただけに復活を望む。
【場所】相模原市相模台6−30−29 TEL042−743−9973
小田急相模原駅北口の行幸道路を厚木方面へ。村富線との交差点(相武台団地入口)を右折してしばらく直進する。右手に文教堂書店、左手に若草中学校が見えてきたらすぐの右側。
【営業日・時間】水休 11:00〜20:00

★★★★★ とんかつ春でいちばんのおすすめはこれ!

【閉店】とんかつ春その2 チキンカツ定食





【メニュー】チキンカツ定食
【価格】780円
【特徴】
春でなにかおすすめは?と聞かれたら、迷わずチキンカツと答える。
まず、画像を見てもわかるように量が多い(個数はその時々でまちまち)。そして、胸肉の一口大のカツなので非常にライトな口当たりであるところも気に入っている。量が多めの揚げ物メニューなのに胸焼けせずに最後までおいしくいただける。
このライトな口当たりがやみつきになって、他にもポークソテーやカキフライ、盛り合わせ弁当などのおすすめメニューがあるのだが、最近はチキンカツを頼んでしまうことがほとんど。
ライトといってもパサパサな胸肉のカツというわけではない。油はラードだろうか、だから衣はサクサクッとカラッとコクもある。肉はライトでありながらきちんとジューシー。肉質がいいのだ。これ以上は書いてもイチローのような感覚的な言葉しか出てこない。「おいしくて、ほぼイキかけました」とか。
CPに優れたメニューなので損はない。実際に食べてみて欲しい。


▼チキンカツがキャベツをぐるっと囲んだバージョン(コップがレトロ)



【おしぼり】
【給水状況】熱いお茶 要声かけ
【店内環境】テレビあり 新聞:読売 雰囲気:定食屋 格好:割烹着
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】平日夜、土日
【要望・その他感想】
春では野菜を自家栽培しているらしく、店の横には立派な白菜やキャベツなどがどさっと置いてあったりする。普段は定食のお新香はなくてもいいくらいと思っているのだが、ここではそれが楽しみの一つになっている。特に白菜の漬け物がおいしい。ご飯も味噌汁もおいしい。
【場所】相模原市相模台6−30−1 TEL042−745−6632
小田急相模原駅北口のサウザンロードに入り、行き止まりの国立相模原病院にぶつかったところで左折し、次の信号で右折する。すぐに相模台公園(野球場)と相模台中学校が見えてくるのでその間を左折、するとスーパートップが見える。トップと四季膳(玉美)から三本目の十字路を右折して数十メートルの左側にある。
【営業日・時間】〜13:30 〜20:30

★★★★★ しっとり炒飯最高!求めていた炒飯がここに

珍楽その1 炒飯





【メニュー】炒飯(大盛り)
【価格】650円+100円
【特徴】
パラパラ炒飯上位時代におけるアンチテーゼな一品とでもいおうか(ふわトロ半熟卵オムライス上位時代におけるアンチテーゼは栄龍)。
特徴は絶妙なしっとり感。もちろん、昔小汚いラーメン屋さんでよく見かけたべちゃべちゃな炒飯というわけではない。
パラパラに仕上げようとするあまり、パサパサになってしまった残念な炒飯にけっこう出くわす。なんとももの悲しい。
なんとももの悲しいとき。腕がないのにパラパラに仕上げようとするあまり、パサパサになってしまった炒飯を見たとき。
オダサガの中でも比較的しっとりな炒飯を出す十字園大鵬もおいしいが、ちょっと薄味気味。ラーメン鷹もしっとりだが逆にかなりしょっぱい。三祐はここよりオイリーで濃いめ、双璧。珍楽は味加減もちょうどよく、変に濃くなくかといって薄くもないしっかりとした味がついている。
だから、けっこうな盛りでも飽きずにペロリと平らげられる。決して、しっとりしていて単に好みに合ったからの★5つではない。味が良くてこその★5つなのだ。
オダサガでおいしい炒飯を探しているならば、自信を持って珍楽をおすすめする。
もしもここの炒飯を食べて「別に普通じゃん」と思ったのならば、他の店で炒飯を食べて間を空けずに再びここの炒飯を食べてからもう一度判断して欲しいと思う。
ノーマルの炒飯でも五目炒飯のように具の種類・量が多く、大盛りにするときちんとポーションアップされる(大盛りと言ったはずだけど伝わってないのかな・・!?って程度の大盛りだとがっかりしませんか?)ので、チャーハンの種類は多いがノーマルの炒飯大盛りでいいと思う。サラダが付くのもうれしい。
周富徳から始まったパラパラ炒飯信仰とはいったいなんなのか?炒飯の概念がパラダイムする瞬間を味わって欲しい。


▼炒飯普通盛り 650円



▼鳥炒飯大盛り 750円+100円



▼五目炒飯大盛り 850円+100円



【おしぼり】なし
【給水状況】熱いお茶 水は要声かけ
【店内環境】
テレビあり 新聞:報知 雰囲気:奥座敷まであり広々、それなりに中華風 格好:割烹着
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】平日夜、土日(通し営業なのがうれしい)
【要望・その他感想】
そろそろタモリあたりに、炒飯てパラパラにすりゃあいいって思いこんでない?とかって言ってもらいたい。もしくは長渕あたりに、マヨネーズまで入れてパラパラになんかしたかねぇって歌ってもらいたい。
パラパラ炒飯解放同盟(=パラ解同)を結成し、パラパラ炒飯信仰の抑圧から家庭や町の料理人を解放させなくてはならない。
さて、珍楽はオダサガでちょこちょこ見かける東海大相模な店だ。地元感があっていい。
山下、原、井上康生という東海BIG3のサイン、写真が揃い踏み。
六ちゃん同様ここも相模の野球部がひいきにしていて、プロ野球選手ばりに選手同士で決起集会(いわゆる食事会)を開いているらしい。ご主人も今年の甲子園に駆けつけたことを新聞記事で見た。寡黙なご主人の姿しか知らないので、相模な店というのは意外だった。
昔、70年の夏に相模が優勝したときの東海相模通りや、76年の夏に桜美林が優勝したときの町田駅前パレードは大いに盛り上がったと聞く。
今年の夏、相模は原辰徳卒業の翌年以来33年ぶりに夏の甲子園に出場し、しかも決勝まで勝ち上がった。それだというのにオダサガでの盛り上がりはあまり感じられなかった。
時代といってしまえばそれまでだが(今は高野連の決まりでパレードは禁止されているし)、せっかく相模は球場や室内練習場が通り沿いにあるのだから木を間引くなりして通りから見えやすいようにして、一二三が普通の高校生のようにオダサガの駅前をぶらつくくらいでないと(門間監督はたまに見かける)。
「あ、一二三だ!」の目撃が増えれば増えるほど、甲子園で投げる一二三をより身近に感じて相模の応援にも熱が入るというもの。相模は原フィーバーを経ているだけに選手管理に長けているのだろうが(井上康生はオダサガで何度か見たが、大田と一二三は一度も見たことがない)、高校の野球部ではあるが相模のおらがチーム化を望む。
【場所】座間市相模が丘6−2−11 TEL046−254−2767
小田急相模原駅南口を出てそのまま線路沿いに右へ。ミスドの角を左へ曲がり直進。これが東海相模通りだ。相模までひたすら直進。左手に相模、右手にスリーエフがある交差点を右折して直進、辰街道にぶつかる丁字路(昔スーパーがあったところ)の手前の左手にある。T字路を左折するとすぐ右手にとよだや、左手にとん亭とみきちゃんがある。
【営業日・時間】火休 〜21:30

★★★★☆ 最近よく買う具だくさんなメンチ

くらたその1 メンチカツ





【メニュー】メンチカツ
【価格】100円
【特徴】
永吉精肉店なき後、今オダサガでいちばん気に入っているメンチがこれ。具の種類が多いのが特徴(人参、キャベツ、玉ねぎ、ピーマン?など。実際にメンチの値札には「野菜たっぷり」というキャッチフレーズが書かれている)。
それだから、キャベツなどの野菜の甘みを感じる。
食感は永吉のような荒々しい感じはなく、どこにでもある柔らかいメンチだ。しかし、くらたのメンチは食感こそそのようなどこにでもあるものと同じなのだが、肉+野菜の旨味が楽しめる点で大きく異なる。
まだ温かいのであればソースをかけずに、作為的でない自然な肉汁を味わいながら食べるのがおすすめ!(下品だが味的には買い食いがベスト)


▼具だくさんだ



▼牛メンチもある(こちらも100円)



【店内環境】
スポニチ(店内にベンチがあって注文品を待つスペースがある) 雰囲気:商店街の肉屋
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】土日
【要望・その他感想】
くらた(倉田精肉店)では様々な惣菜が安く手に入る。
ポテトサラダ、マカロニサラダはふじみ精肉店と違ってマヨドレ感のある白色の業務用テイストだが、なんと100g100円!安い!ポテトサラダが100g100円なところはあってもマカロニサラダが100円のところはあまりない。
スーパーの特売価格のような安さなので選択肢として十分入ってくる。業務用テイストではあるが、マカロニが固めなところに手作りを感じる。
▼100g100円!(しめて200円。しかも端数はおまけ)



【場所】座間市相模が丘2−31−39 TEL042−743−0764
辰街道沿い。小田急相模原駅南口を出てそのまま線路沿いに右へ。ミスドの角を左へ曲がりココイチ前の信号を右折、突き当たり(焼き肉の松実苑がある)を左へ。一つ目の十字路を右折し、突き当たりのファミマの通り(辰街道)を左折。すぐに右手に看板が見えてくる。
【営業日・時間】金休 10:00〜20:00
【URL】http://www.0462.net/shop/kurata/index.html

★★★★★ 激ウマ!ナゲット風唐揚げ

ふじや精肉店その2 若鳥唐揚





【メニュー】若鳥唐揚
【価格】100g 160円
【特徴】
前回はマカロニサラダを紹介した相武台のふじや精肉店
ここの惣菜はどれもおいしく、オダサガ〜相武台の肉屋・惣菜屋の中では頭一つ抜けている存在といっても過言ではない。
今回紹介する唐揚げは一般的な唐揚げとは一線を画したオリジナリティ度の強いもので、しかもおいしい。
形・衣の色ともにチキンナゲットのような雰囲気。衣はやや分厚くしっかりめ。衣がしっかりしているあたりはナゲットを彷彿させる。しかし、食べてみるとナゲットではない。ちゃんと唐揚げなのだ。不思議だ。
買ったときに唐揚げの入った紙袋が温かかったら、即食べることをおすすめする。一口で一個食べるのではなく、二口で食べて一口目に唐揚げの断面を見てほとばしるジューシーさを楽しんで欲しい(細かい!)。
もしも紙袋が温かくなかったり、買ってから時間が経ってしまったら、必ずオーブントースターで再加熱することをお忘れなく。
もちろん、冷めてもそれなりにおいしいのだが、この唐揚げは温かいときのおいしさ・ジューシーさがハンパないので、再加熱するかしないかでは雲泥の差が出てくるのだ。
冷めた唐揚げを再加熱せずに食べたならば、まあおいしいかな、近くに行くことがあったらまた買ってみようかなと思うくらい。
再加熱して食べたならば、すぐさまUターンして買い増しするに違いない。
肝心の味付けは、つけダレは使わず塩・コショーのみのどシンプルなもの。シンプルではあるが塩・コショーがしっかりめなのでそののままでおいしい。ジューシーだがタレに漬けれていないからかライトな感覚もあるので何個でも食べられる。


▼ジューシーさがハンパねえ




【店内環境】雰囲気:商店街の肉屋
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】土曜日(惣菜が揃い始めるお昼がベスト)
【要望・その他感想】
ふじやの惣菜は種類が豊富でなんでもおいしい。前回はあと2,3品は紹介したいと書いたが、それでは足りないくらい。
▼おいしい惣菜がズラリ勢揃い



【場所】相模原市相武台1−25−6  TEL046−255−6367
小田急相模原駅北口の行幸道路を相武台前駅方面へ。相武台前駅北口すぐの佐世保バーガーアンクルサムの信号を右折、最初の交差点を左折した右手にある。
【営業日・時間】日休 9:00〜20:30
【特典】ポイントカード「ニコニコカード」あり。200円で1ポイント、25ポイントで100円サービス。無期限。

★★★★★ 東林間の超ド級唐揚

松屋商店その1 唐揚





【メニュー】唐揚
【価格】100g 200円
【特徴】
東林間で肉屋といったら孝松屋。THE肉屋といったクラシックな看板や外観に目を奪われる。「昔ながら」だけでは表現不足、昔ながらの立派なお肉屋さんといった佇まい。作業場の壁のタイルも懐かしい感じ。
ここの唐揚げの特徴はなんといってもその大きさ!女性のコブシくらいはあるだろうか。ちょっと他ではないようなサイズ。しかもかなりジューシーなので服を汚さないように!
大きいからといってデカ盛りの類にありがちな色物のような違和感はまったくなく、きちんとおいしい唐揚げだ。
味付けは多少ばらつきはあるものの、基本的には過剰ではなくシンプル寄り。なにもつける必要がない程度に味付けはされているが、2個3個と食べていくと気持ち悪くなるような過剰な香辛料感・タレ感はない。
そして、ここの唐揚げは本当の意味で冷めてもおいしい。しかも再現力もあり、実際にこの画像を撮ったときは買ってから2日が経過(え!?)していたが、オーブントースターで5分弱加熱すれば買った日の味とそれほど遜色はなかった。
営業時間は20時までだがほとんどの品物は大分早い時間に売り切れる。
11時ころから揚げ始める人気のコロッケやメンチなどはお昼過ぎにはもうなかったりする。そんな中、唐揚げは売り切れも多いがたくさん作るので閉店前でも買えることがある。


▼2個で185g 370円
(手前の唐揚げはケンタッキー並の大きさ)




▼自宅で加熱してもジューシー

(できればお昼すぎに買ってすぐ食べたい。相変わらず画像が悪いデスネ)



東林間をうろつくなら持っておきたい「りんりんカード」。孝松屋も加盟店だ。
オダサガには「おださカード」がある(ウソ)




【店内環境】雰囲気:昔から続く立派な肉屋さん
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】土曜日(13時すぎがベスト)
【要望・その他感想】
オダサガ周辺で唐揚げといったら、孝松屋と相武台のふじや精肉店がツートップ。5月にオープンした相模大野のすごいっ手羽もなかなかいい。このすごいっ手羽は相対的に胸肉の質が良く、ここ数年都内に続々とオープンしたテイクアウト系唐揚げ屋の中では上位だと思う。
では、オダサガは?
オダサガで一押しの唐揚げというと三祐の唐揚げ定食なのだが、惣菜でとなるとオダサガの肉屋さんは唐揚げを扱っているところが少ないので難しい。
昔はニッククリーニングがある踏切近くにハマケイがあったり(あの一帯を裏オダサガと呼んでいる)、(閉店)の唐揚げもまあまあだった。惣菜畑の唐揚げの特製ソースがけは孝松屋に近いくらい大ぶりで、2009年4月頃までなんと100g100円で売られていた。その後100g157円に値上げされたが、残念ながら最近閉店してしまった。
惣菜畑の唐揚げソースがけ(100g100円だった!)



の唐揚げ(やきとりもおいしかった)



閉店したところばかりじゃないかと言われそうだが、結局のところOXの南部地鶏の唐揚げがいちばん無難かなと思う。対抗としてグリーンパーク近くのおにぎり都の骨なしフライドチキンを挙げておこう。
【場所】相模原市東林間5−15−2  TEL042−742−3886
小田急相模原駅南口すぐのかなぎんとみずほがある丁字路を左折、右手ではなく左手にローソン100があるところの信号を右折すると右手に見える。
【営業日・時間】日休 10:00〜20:00
【URL】http://higashi-rinkan.net/takamatsuya.html
【特典】りんりんカード加盟店。りんりんカードとは100円で1ポイント加算され、400ポイント貯まると500円分の買い物券になる。ポイントアップキャンペーンあり。
400ポイントってことは4万円の買い物か。すぐ貯まるさ!

★★★★★ 上生姜焼きは2枚のポークソテーからできている

ことぶきその2 上生姜焼き定食





【メニュー】上生姜焼き定食
【価格】1300円(ランチはライスのおかわり1回OK)
【特徴】
普通のスライス肉の生姜焼き定食(900円)もおいしいが、上にすると肉がトンテキのように厚切りになり、ご覧のとおりの迫力。
注:画像は自分で寄せて上げてしたもの。ことぶきは地味、良く言えば実直な店なのでこんなポピュリズム盛りつけ(略してPM)などしない(ことぶき本来の盛りつけはこの下の画像を参照)。しかし、商売根性が旺盛の店ならばきっとPMにすると思う。


分厚い豚ロース肉が2枚!12切れ!その分やや値も張るが、それだけの価値はある。ペース配分など気にすることなく無慈悲にポークソテーを食べられる独り占め感いっぱいのメニューだ。
たまに値段の違いに見合うような区別を見つけられない並・上メニューに出くわすが、ここの生姜焼き定食は並も上もそれぞれの値段に見合ったおいしいものが出てくるので、その価格差も納得できるものだ。安心して「上」を頼んで欲しい。
味付けはバターが効いているが、しょうゆベースであっさりしていて、やや照り感がある(どことなく薄味の豚漬け風?しっかりと焼かれて香ばしいときもある。これが当たり。あえて難を言うとこのようなムラがあるところか)。バターの風味が意外だが、全体的にはシンプルでおいしい。
千切りキャベツとは別にミニバンバンジーサラダが付くのもうれしい。ご飯もみそ汁も漬け物もおいしい。
1300円は安いとは言えないが、おいしいポークソテーを2枚食べたいのならこれくらい出さねばならないだろう。


千代田のとんかつ赤城のポークソテーは1350円でもっとグラム数があるとかいって比べてはいけない。ここはオダサガなのだ。赤城までは自転車でゆうに50分はかかる(年に1,2回ほど行く)。しかも赤城は超がつくほどの有名店。土日は開店と同時に席が埋まる。満席で待つ可能性大。イベントと近所飯を一緒くたにしてはいけない。
それでもことぶきの上生姜焼き定食は★5つ(★の基準はプロフィールを参照)、オダサガを越えて広く南区に推薦できるメニューだと思う。ポークソテーを2枚重ねて一つにしてみたら、赤城の生姜焼きを3枚重ねたものと同じくらい、いやそれ以上の大きさはあるんじゃないか。十分である。しかもことぶきはガラガラ、並ばずに食べられる。
って、結局赤城と比べてしまうわたしがいる。


▼2枚12切れも!
一切れ一切れを大事に食べていたあの頃が懐かしい。無慈悲に食らいつけ!



▼赤城のロース生姜焼き(+ご飯セット=1240円)



▼赤城のポークソテー(+ご飯セット=1350円)

結局思いっきり赤城と比べてしまったわたしがいた。


【おしぼり】紙おしぼり
【給水状況】熱いお茶 水は要声かけ
【店内環境】
テレビあり 新聞:スポニチ 週刊現代 雰囲気:座敷もある中堅クラスの食事処 格好:割烹着
【店主都合による突然休】あり(閉店時間よりも早めに行きたい)
【待ち時間】なし
【利用例】土日
【要望・その他感想】
前回紹介のカツカレーもボリュームたっぷりでおいしく、ここはなにを頼んでもきちんとしたものが出てくる店だ。こういったソツのない堅実な店は、毎日外食するものにとってとても貴重な存在だ。しかし、裏を返すと人によっては決め手に欠けるといった印象を持たれかねない。
器用ビンボーなのか商売気がないのか、味は確かなのだからもう少しお客が入ってもいいのになと思う。
そんな風に思う店は他にもあって、(ご主人がお亡くなりになりどうしてもという状況ではないのだろう)、大野のあいロード若松商店街の相州屋(Webサイト喰撮で知った店。トルコライスというフックになりそうなメニューがあり、それ故かネット情報はそこそこある。でも近所に情報があまり伝わっていないのか、立地の悪さもあっていい店なのに客入りはいまいち。もったいない)、天八(引退されたのか残念ながら昨年閉店。隣のあめちゃんが居抜きで入居)、(古くに開店、今はのんびりと?)、ピローグマンサク(古くに開店、今はのんびりと?10/19朝日新聞さがみ野版に登場!)などは、ピークより遅めの時間に行くことがほとんどだが、だいたいいつもわたし以外の客は1人(組)といった感じ。これらの店は広く知られていないだけで内容はいい店だ。
番外に東海相模通りのとんかつさがみを挙げておこう(味は確かだが店内は荒れ気味。「貧乏脱出大作戦」ならばご主人の腕に問題はないので不振は精神的なものが原因とされ、滝に打たれたりの苦行を受けさせられそう)。
中華系だと三祐(ご年輩で立地もよくないのでどうしてもという状況ではないのだろう)、大鵬(2卓の小上がりを埋める団体・家族の固定客あり)、珍楽(「相模な店」だが、古くに開店、今はのんびりと?)、榮幸(辰街道の方。米軍住宅の方は商売上手)、天龍(このリストに入れるほど客入りは悪くない。ソツのない店ということで入れた)、大野の文京商店街の一慶十字園(意外と固定客多い)、ゆめ(込んでいるときもある)、相武台の来来軒(古くに開店、今はのんびりと?)など。
では逆に、なにを頼んでもそれなりにおいしく客入りのいい店はというと、晃陽軒おおくら(桜台)、おさ巌門閉店した宇田川(ご主人は栗駒出身。先の地震でご実家を心配されていたので閉店はそういう理由かもしれない)あたりか。
なにを頼んでもおいしいというわけではないが客入りのいい店は江陽、味九州が思い浮かぶ。どちらも爆発力のある量が特徴。


なにを頼んでもそれなりにおいしいということはきちんと技術を学ばれたということなのだろう。だが、各店それぞれの商圏の胃袋が縮んでいる中でそれなりの集客を確保するには、なにか人に薦めたくなるようなインパクトを与えて商圏を一駅分は広げないといけないのかもしれない。
【場所】相模原市南台5−21−22 TEL042−748−5567
小田急相模原駅北口のサウザンロードを国立病院方面へ。サンクスがある交差点を右折すると「ことぶき」という電光掲示板の付いた看板がある。路地を右に入ったところに店がある。
【営業日・時間】月休 LO13:30,20:30
【昔のプロ野球選手で例えると】阪急の福良。実力・実績ともに十分ではあるが知名度はあまりない(実績でははるかに劣る巨人の岡崎の方が大物感がある)。