オダサガ一人飯アーカイブス 小田急相模原グルメ

おいしいお店の紹介というよりは、オダサガ界隈で毎日の一人飯を失敗したくない方向けの内容です。

★★★★★ 生姜の風味が抜群で食欲そそる

おさその4 ポーク生姜焼き





【メニュー】ポーク生姜焼き
【価格】600円(白飯は単品150円)
【特徴】
4回目の登場、オダサガNo.1の洋食屋おさ。
今回は生姜焼き。生姜焼きといってもさすが洋食屋さん、マッシュルームがゴロッと入っている。もちろん、洋食屋なのでナイフとフォークで。「お箸ください」なんて野暮なことは言わない。ここはおはしCafeではないのだ。
おさの生姜焼きは生姜の風味が抜群!オダサガでいちばん生姜が効いている生姜焼きだ(2番目は資本の松屋)。生姜焼きなのにほとんど焼き肉定食と変わらないようなものも多い中、ここまできちんと生姜が効いているのは逆に珍しいくらい。
この生姜のタレは肉はもちろんキャベツとピーマンにもよく合う。特に大ぶりのキャベツに生姜が抜群に効いたタレがよく絡んだ状態で口の中へ運ばれると・・・X−GUN!
それほど食欲がないなというときでもこの生姜焼きならあら不思議、最後までおいしくいただける。さっぱり行きたいなってときはレモンを搾ればさらにさっぱり。
本当にさっぱりとキレ味よく、それでいてジューシーなのでご飯との相性はもちろん、単品だけでいけるほど!


▼特別におかず大盛りで(非公式)



【おしぼり】
【給水状況】適切なサーブ
【店内環境】新聞:報知・読売 雑誌:週刊朝日・DIME・NAVIなど 雰囲気:狭くて古いけど洋風で落ち着いた感じ 格好:コック服 
【店主都合による突然休】多い
【待ち時間】閉店時間よりも早めに閉まることも多い(特に夜の部。たまに貸切も)
【利用例】週末の昼夜
【要望・その他感想】
ここはなにを食べてもおいしいので、そのときにピンと来たメニューを頼む感じでOK。
国立病院の職員や近所の常連さんが多い。閉まっているかもとダメ元で行くのが吉。
【場所】相模原市相模台1−2−8 TEL042−747−0102
小田急相模原駅北口のサウザンロードを国立病院方面へ。信号「国立病院前」を左折してすぐの右側。
【営業日・時間】月休 11:00〜LO14:30 17:00〜LO20:30 閉店21:00

★★★☆☆ 相模銀座の古い店 定食としてのバランス良し

北海味噌ラーメンその1 生姜焼き定食





【メニュー】生姜焼き定食
【価格】750円
【特徴】
ここはなんとも入りにくい雰囲気のする店だ。この入りにくさ、いつかのはせ川やオックスを思い出す。いや、それ以上か。
天天の回の要望・その他感想でも書いたが(ちなみに残るは談話室のみ。しかしその扉は重い)、相模銀座にある北海味噌ラーメンと天狗は客入りも含めお世辞にも期待できそうにない店構えにたじろぐ。
まだ天狗は外から店の中が見えて雰囲気がわかるからいいが、北海味噌ラーメンは目隠しと植木などで店の中が見えにくいので「鉄道乗りつぶし」もしくは「ジャーナリスティックな感覚」がないとまず入れないだろう。ここの入りにくさはオダサガ昼間の部第1位ではないだろうか?
とまあ、お店にとっては散々なことを書き連ねたが、出てきた生姜焼き定食は想像以上のものだった。
味付けは甘い焼き肉のタレのような感じで生姜の風味は控えめだが、肉だけなのが◯。レタスだけじゃなくキュウリにトマト、そしてマヨ!濃い系のタレの付け合せにマヨなんて意外と今っぽい(当然のように「マヨネーズもらえますか?」はダメな30代が言うせりふ。昔の飯屋はマヨはあっても有料)。キムチにちくわとピーマンの炒め物まで付いて750円。これでご飯がおいしければ良いのだが。
次回は店名にもなっている味噌ラーメンを食べねばなるまい。娯勝楽食堂の回で少し触れたが、小松原の札幌やのようなスーパークラシックな味噌ラーメンが出てくるのではと変な期待をしている。


▼昼の北海



▼夜の北海



【おしぼり】なし
【給水状況】麦茶
【店内環境】
テレビあり スポーツ紙 雰囲気:高度成長期から続く食堂 格好:エプロン
【店主都合による突然休】あり
【待ち時間】なし
【利用例】土日の昼
【要望・その他感想】
あずさ同様、ここは常連の一人客しか来ない。あずさはごくたまーに若者もいたりするが、ここは皆50代以上。一品料理も豊富で飲める感じになっている。
店内の雰囲気はなかなかいい。中でも存在感あるエアコンが目を引く。オダサガフィルムコミッション(ウソ)としては映画のロケ地として推薦したい。

この北海味噌ラーメンがある筋のもう一本南側の相模銀座に「スマイル洋菓子店」というお店があったのを覚えていますか? たしか6,7年前まであったような。
店内は人を寄せつけないほど超薄暗く、人目を避けているかのように入口から奥まったところに年季の入ったガラスのショーケースがあって、そこにはいつも決まってコーヒー色のロールケーキのようなものが5,6個あるのみ。値札もなく売り物なのかどうかさえわからないような雰囲気。
非常に気になりながらも、「鉄道乗りつぶし」もしくは「ジャーナリスティックな感覚」がゼロだった当時は立ち入ることができず、飲み屋さん用にケーキを作っている店なのだろうなと一人納得させていた。
結局、一度も入れないままお店はなくなってしまった。


さて、北海味噌ラーメンの隣り、辰街道沿いの「フードパーク サービスエリアZAMA」がなんか変な感じ。開店当初、「あんまりお客に来てもらいたいとは思ってない。楽しくやりたい」なんてニヒっていた店主だが、どんどんDIY精神で店を変化させ続けている。
高校の文化祭に大人が食べ物屋を出したらこうなりましたって感じ。それってどういうこと??という方は、直接「フードパーク サービスエリアZAMA」へ!



【場所】座間市相模が丘5−2−2 TEL042−745−1041
小田急相模原駅南口を出て右手、現在再開発中(B街区:来年完成)の相模銀座にある。深夜営業の焼き肉屋和泉苑の一軒向こう。
【営業日・時間】

★★★☆☆ サンプルを見たら最後、頼まずにはいられない

三福飯店その1 台湾風豚肉カラアゲ定食





【メニュー】台湾風豚肉カラアゲ定食
【価格】950円
【特徴】
東林間駅東口を出て右を向いたら目と鼻の先の超駅近物件。駅近だが、オダサガ住民は自転車で(まだ自転車を買っていない人がいる?なんとか1万円ちょっと工面して買って下さい。オダサガ住民ならアフターケア万全、親切丁寧なサウザンロードのサイクルショップヤジマがおすすめい。え?車はある?村富線のスタ丼でも行きなされ)。
鉄道網が発達した首都圏で電車通勤をしていると、地元とは最寄り駅のことでそれ以外はよその町と思いがち。しかも東林間はオダサガとは別の路線なのでなおさら。大人になってからオダサガに引っ越してきた人の中には東林間に行ったことすらない人もいたりする。電車で行動している人は特にその傾向が強い。
東林間は相武台前よりもずっと近い、すぐそこにある町(ついでに言うと中央林間も近い。電車よりも自転車で行った方が早い。南林間も鶴間も自転車≧電車)。
小田急相模原駅東林間駅と等距離を小田急相模原駅から行幸道路を西へ行くと、だいたいロイヤルホストくらいなのだ。相武台団地なんかも等距離と言っていい。大人になってからオダサガに引っ越してきて、自転車にも乗らない大人たちよ。東林間は近い。相武台前よりも!
前置きが長くなったが、三福飯店は昔から駅の真ん前の好立地、その上店頭に立派なサンプルが出ているのでけっこう目立っていると思う。このサンプルがまた見事で、実際に調理したものを見本として出しているのかなと思ったほど本物そっくり(最終手段である指押し確認をしたほど)。
しかも、きちんと実際の料理の原寸大の写真を業者に渡して製作されたのだろうか、見た目から量からサンプル通りの料理が実際に出てくる(ラーメン定食のチャーハンだけはサンプルの方が盛り多めか)。
そして、このサンプルの中におそらく多くの人が興味を引かれてしまうであろうエース級のメニューがあるのだ。それがこの「台湾風豚肉カラアゲ定食」だ。前々からこのサンプルが気になっていたのだが、東林間で中華といったらわたしの中ではゆめなので、どうしても台湾豚肉よりもゆめを優先してしまう。
今日こそはと久しぶりに店内へ。
三福飯店の定食は950円が中心と値段は高めだが(五目ワンタンメンとみそチャーシューはなんと1050円!)、シュウマイ2個にサラダが付いて、メインのおかずもご飯(画像では切れているが…)も盛りが良いのでまあ仕方ないかなと思える範囲。
ややニンニクの効いたタレにつけて揚げられた豚肉を酢醤油のようなタレでいただく。盛りが良いのでお腹いっぱいになる。ご飯は昔の店らしい緩めだが茶碗が重たいと感じたほどの量。
やはり、鳥の唐揚げと違って豚肉なので厚みがない分脂っぽいと感じてしまう。最後の方は若干飽きが来るが、シュウマイ2個とピーマンの素揚げに助けられる。いい箸休めだ。
あとから入ってきた若い女性の一人客も台湾風豚肉カラアゲ定食をオーダー。常連なのか一見なのか、彼女もきっとあのサンプルに魅せられたのに違いない。


▼気になるネーミングとルックスだ



【おしぼり】なし
【給水状況】けっこうついでくれる
【店内環境】テレビなし 神奈川新聞・ニッカン 雰囲気:寮や合宿所の食堂 格好:
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】土日の昼時、平日夜
【要望・その他感想】
カレーライスが800円と高いので逆に気になる。カツカレーは950円。150円upは良心的だがなにせベースが高い。カレーラーメン(700円)も気になるメニュー。
ちなみにカレーラーメンは、太麺たまねぎ背脂チャッチャで名を馳せた新潟県燕市のお隣の三条市が押している。
台湾風豚肉カラアゲに限らず豚肉ナス炒め(ナスがでかい!)など定食のおかずは多めだ。価格設定が高めで盛りの良い店なので、大盛りによる飛躍的なポーションアップが期待できるかもしれない。
ラーメン定食のラーメンのコンビであるチャーハン・カレーライスなどに「半」とは書かれていないが、「半」のやや多めと思っていい。
【場所】相模原市上鶴間7−6−9 TEL042−742−1474
東林間駅東口すぐそば。オダサガからはイトーヨーカドーから東林間駅へと続いている道を行く。東林間駅の踏切を越えたすぐの右側。
※ちなみにゆめ方面に行き、江ノ島線の線路にぶつかったら線路沿いを駅に向かうと窪地を通らずに済む。坂が大嫌いな自転車派はこの道で。
【営業日・時間】ランチ〜15:00 〜22:00

★★★☆☆ オダサガのワンコインランチでいちばんメニューが豊富+ご飯おかわり自由

【閉店】さけめしどころおかんその1 生姜焼き定食




【メニュー】生姜焼き定食(ランチ)※ご飯おかわり自由
【価格】500円
【特徴】
南口のイトーヨーカドー近くの雑居ビル1Fにある居酒屋の昼定食。
2年くらい前だったかに大幅な改装を行い、さけめしどころおかんに生まれ変わった。それ以前のおふくろなんとかみたいな名前のときもワンコインランチを出していたが、いかんせん近づきがたい雰囲気で・・・さけめしどころおかんへのリニューアルによってまだいくぶん入りやすくなった。今年に入ってからだったか、看板が新調され500円ランチのメニューがやや変わった。
さけめしどころおかんの大きな特徴は500円ランチとしてはかなりメニューが豊富であるところ。オダサガでワンコインランチというと、その魁的存在である鮨けんみきちゃんふじみ食堂、オックス、くまさん、四季膳などがあるが、だいたい2品〜5品の中から選ぶ感じだ。
ところがここは、表題の生姜焼き定食の他に豚カツ丼、牛ハラミ丼、豚ハラミ丼、レバニラ定食、ハンバーグ定食、焼魚定食(さんま、さけ、さば)、いわしフライ定食、白身魚定食、揚げ餃子定食、鳥唐揚げ定食、チキンカツ定食、コロッケ定食と全部で10種類以上もある。しかも、オダサガでは中国系中華の店以外にほとんど見かけないご飯のおかわり自由。
画像の生姜焼き定食は豚バラと玉ねぎのシンプルな組み合わせ。味付けは甘め。キッチン南海と同じく玉ねぎが多すぎだと思うが、500円だから許容範囲内。
たったの500円でこれだけ豊富な種類の中から選べるのだから、近くの松屋やてんや、ココイチといったチェーン店ばかり利用している人でも価格的に興味を持てる店だと思う。
チェーン店でしか一人昼飯をしていない人は、一度試してみては?
(もちろん、余計な心配をせずにまったくのノンプレッシャーでご飯が食べられるチェーン店の安心感は捨てがたいだろう。それは得体の知れない個人の店にはないものなので)


▼チキンカツ定食(ほとんどのメニューにマヨが付いてくる)



【おしぼり】
【給水状況】ピッチャー
【店内環境】テレビあり 雰囲気:狭い居酒屋 格好:エプロン 
【店主都合による突然休】
【待ち時間】なし
【利用例】土曜の昼時
【要望・その他感想】
「おかん」という店名だけあって、おかんは関西弁をしゃべっている。気さくな感じ。
別にどうってことないが、店の名前は変わってもお店の人や客層は前と同じく上品というわけではない。
【場所】相模原市松が枝町17−9 浅井ビル1F TEL042−741−7765
小田急相模原駅南口のアクト南口一番街に入り、auショップのすぐ先の角を右折したT字路の左手。
【営業日・時間】ランチ11:30〜15:00

★★★☆☆ 超どローカル銘菓、その名も「辰街道」

とよだや 辰街道





【メニュー】辰街道
【価格】160円
【特徴】
オダサガの主要道路である行幸道路は、神奈川県の渋滞情報でおなじみなので県内でもそこそこ知られた存在だが、相模原市座間市の間を南北に貫いている道路の名前が辰街道であるということはオダサガ住民でなければ知らないだろう。
さらに、そんなマイナーな街道をモチーフにした銘菓があることはもっと知られていないだろう。
大昔はわからないが、今の辰街道は松などの大木も生け垣もなくどこにでもあるただの市道レベルの道にしか見えない(実際、辰街道は市道相模が丘6号線などいくつかの市道で構成されている)。
しかし、このありきたりな市道に「辰街道」という立派な名前が付いていることにもやもやしている人は多いと思う。そんなあなたにピッタリなお菓子だ。


▼栗の形がかわいい



▼最中の餡は粘りのあるしっかりとしたもの(クラッシュマロン入り)



↓石碑に書かれているうんちくとともにオダサガの人に贈ってみたい。これであなたも「辰街道の人」だ。
▼サウザンロードの相模台まちづくりセンター前にある石碑

読めるだろうか?
う〜む。どことなくもやっとしているが、断つと辰から来ているらしい名前だということはわかった。いつくらいから辰街道と呼ばれるようになったのだろうか。具体的な記述が欲しいところ。→ありました。相模原郷土の歴史研究会のページへGO!


こういった名前の由来のもやもやさや無理矢理感、後付け感が好きだ。
このもやもやさを特に存分に味わえるのが、銘菓を買うと入っている紙に書かれた口上。もちろん、もやもやの少ないちゃんとした由来が書かれている銘菓の口上も多いが(由来系と呼んでいる。たとえば、砂糖の蜜煮に誤って落とした葡萄から着想した甲州銘菓「月の雫」など、ミスが端緒になっているものが特に好き)、やはり真骨頂はその土地の自然や出来事をモチーフにした銘菓の口上。
途中までもっともな話を展開しつつ、最後にものすごく飛躍する。そこがイイ(心意気系と呼んでいる。特にパイなどの洋菓子系に多い。歴史を持たない洋菓子系は飛躍の「抜け感」が◎)。飛躍さ加減にどこか仏教的バイブスも感じる。
何のことかよくわからないと思うので例を挙げてみたい。
カステラ風生地で黄身餡を包んだ新潟県柏崎市の銘菓「柏崎太鼓」の口上。これなんかは心意気系のスタンダード。以下抜粋


━━素朴さと美しい日本海、この番神に古くから伝えられているのが勇壮な柏崎太鼓です。清らかな四季の海でとれる大漁を喜び、漁師達は海の幸、豊饒の海への感謝をこめて太鼓を打ち鳴らし、心ゆさぶる高らかな響きを遥か遠き波間にまでとどろかせたのであります。銘菓「柏崎太鼓」は伝統に生きる太鼓の心意気と祈りを風味にあらわしました。━━


とってもいいですね。口上を読みながら、なるほどなあ太鼓にちなんで丸い形なのかなあと食べるのとそうでないのとでは、その銘菓と土地への理解度に大きな差が生まれるのは疑う余地のないところではないだろうか。と同時に、なんか飛躍してるよな?どこをどう現したのかな?と引っかかる気持ちも。
こういうもんでしょとスルーするのではなく、この煙に巻かれた感を楽しむのだ。
ちなみに、このお菓子は何度もお取り寄せしたくらいとてもおいしく、第22回全国菓子大博覧会で金賞を受賞したほど(わたしはこのお墨付きも好きで、明治から続いている菓子大博覧会で賞を取ったお菓子を旅先で見かけると、好み如何に関わらず購入してしまいます)。
このお店のチーズケーキ風のお菓子「福浦八景」の口上も好き。
以下抜粋。


━━私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ
フランスの詩人ジャン・コクトオの詩がそのままに鼓動を伝えるような柏崎の日本海。唄で名高い米山がその日本海に裾野を引いて変化に富んだ奇岩、洞窟、入江など海岸自然美を形成しているのが佐渡弥彦米山国定公園の「福浦八景」です。昭和25年、日本観光地百選海岸の部に第10位で入選するなど、広く全国に知られる景勝地にちなんで造りました。━━


やはり洋菓子系、最後の飛躍の突き抜け感がとてもいい。とにかくちなんだんだな、と思うしかない。
冒頭、フランスの詩人の詩が唐突に出てくるが、それはこの「福浦八景」にはフランスのキリーのクリームチーズが使われていることに関係すると思われる。と言われても唐突なのに変わりはないよと思われるかもしれないが、決してその場のノリだけではないということは伝えておきたい。


さて、今回紹介した銘菓「辰街道」であるが、箱で買ったことがないので口上が書かれたものが存在するのかどうかはわからない。
ここまで口上について書いてきておいて辰街道の口上をお見せできないのは心苦しいので、その代わりと言ってはなんだが、オダサガ界隈で見ることのできる煙に巻かれた感ありありの口上を紹介したい。
それがあるのは相武台前にある回転寿司チェーンの「魚屋路」。
その店内の壁に書かれている店名の由来も、実にもやっとしていていい。

以下全文引用。
「日本最古の温泉と言われるのが、兵庫、六甲山裏の有馬温泉
江戸の昔から、行商人たちが神戸、深紅の浜でとれた魚を背負って、この険しい六甲の峠を毎日越えました。新鮮な魚を有馬温泉に運ぶためです。
この道はいつしか、魚屋路(ととやみち)と呼ばれるようになりました。
朝市で仕入れた魚なら、急げば昼には届けられます。きっと行商人たちは小走りに急いだことでしょう。
有馬にいる客人たちの晩餐に、すばらしい灘の魚介を間に合わせるために・・・。
〜客人をもてなすために、美味を求めて馳せ、走る〜そんな願いをこめて、「魚屋路」と名づけました」。


来店する度、読んでしまう。往時が目に浮かぶようだ。
ところで、魚屋路の店舗は埼玉・東京・神奈川・山梨にしかない。
この煙に巻かれた感がたまらない。


【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】麩まんじゅうや水まんじゅうが好きなので夏場が多い
【要望・その他感想】
とよだやのお菓子は「むかしむかし」と「ざまっ子」がぜんぶで17ある座間市の推奨品に指定されている。
細かい話なのだが、この「むかしむかし」、イントネーションはまんが日本昔話市原悦子のような「むかーしむかし」と同じなのだろうが、どうもわたしの中では西川のりおのギャグ「とてもとても」のイントネーションになってしまっている。
【場所】座間市相模が丘4−23−6 TEL046−251−3026
もちろん辰街道沿い。小田急相模原駅南口を出てそのまま線路沿いに右へ。ミスドの角を左へ曲がりココイチ前の信号を右折、突き当たり(焼き肉の松実苑がある)を左へ。一つ目の十字路を右折し、ファミマが目の前の丁字路を左折。そのままずっと直進する(これが辰街道である)。左手にあるコープを過ぎ、北地区センターを過ぎ、信号を越えてすぐの右側。
【営業日・時間】火休 8:30〜19:00
【URL】http://www.0462.net/shop/toyodaya/index.html?CATEGORY=21

★★★★☆ ホテルのオードブルが1800円で食べ放題

ボン・ロザージュその1 オードブルブッフェ





【メニュー】オードブルブッフェ(平日限定)
【価格】1800円
【特徴】
ホテルセンチュリー相模大野のレストラン、サロン・ド・テ ロザージュが9月にリニューアルしてオープンキッチンを備えたグリルキッチン ボン・ロザージュになった。
リニューアル以前にランチブッフェ(2500円)とデザートブッフェ(1800円)を利用したことがあるが、リニューアル後に始まったオードブルブッフェがいちばん満足度が高い。
画像を撮った日のメニューを書き出すと、チョリソのグリルキャベツ、ベーコンとトマトソースのニョッキ、野菜のグリル、鉄板焼きハンバーグ、豚バラ柔らか煮スペアリブ風、ほうれん草とベーコンのホワイトソース、キッシュ、チリコンカン、海老のフリッター、スペイン風オムレツ、厚切りポテトチップ、カボチャのパングラタン、チーズとほうれん草のパニーニ、ミネストローネ、コーンポタージュ、生野菜やフルーツなどのサラダが約10種類、パン数種類といったことろ。
内容は日によって若干異なるが、おおよそこんな感じと思ってよい。質的にはザックリ言うと、お洒落なオリジン惣菜食べ放題といった感じ。十分夢のような話ではないだろうか。


【2000円を切る食べ放題比べ 〜ロザージュを推薦する理由(わけ)〜】
2000円を切る食べ放題というと町田に野の葡萄、はーべすとがある。ロザージュはオードブルブッフェなので重量感は両者にはとてもかなわない。しかし、リピートしたくなるのはロザージュ。ロザージュのメリットを挙げてみる。


・疲れない
ロザージュは小田急系のホテルのレストラン。やや落とし目の照明で、とても落ち着いた雰囲気。70席の広さがありブッフェのわりにはゆったりと過ごせる。リニューアル後にできたオープンキッチンも雰囲気に一花添えている。
例えば野の葡萄はどうしても貧乏根性が刺激されて動き回ってしまう。テンションは上がるのだがどうも落ち着いて食べられない。お皿に盛って席に座るやいなや「シェフこだわりのとれたて山盛り自然のきのこのパスタできあがりました!」(こんなメニューないが)なんて言われると、「行かねば」と思ってしまう。こうしてしっかり90分ときには120分、サッカー日本代表の長友のように店内を動き回るのである(自分次第なのだが)。
はーべすとは料理と席の導線が一定なので野の葡萄のように長友の如く動き回る必要はなく、ロナウド程度の運動量で済む。ロザージュ同様オープンキッチンでシズル感があり、それなりにゆったりはできる。しかし、ロザージュの空間の広さや照明等から醸し出されるゆったり感にはかなわない。


・食べすぎないで済む
満足な食べ放題にするには自らのココロを操るテクニックが必要だ。だが、ココロを自ら管理することは難しい。
パンチの効いたメニューが多い野の葡萄は、どうしてもかなりの空腹時にココロが求めて行くことが多い。だから、勢い食べすぎて苦しくなり帰る段にはもう食ベホなんか来るのやめよう…と思ってしまうこともしばしば(自分次第なのだが)。翌朝は当然胃もたれ
とはいえ、「山川さんが育てて天然塩で味付けた国産チキングリル直火焼きステーキ山賊風できあがりました!」(こんなメニューないが)という店員の大きなコールに、不規則な動きをする子どもを避けながら他の客との獲得競争を繰り広げて得られる高揚感は食べ放題ならでは。最初の30分に関しては野の葡萄が最強なのだが。
はーべすとは野の葡萄よりもパンチは抑え目だが、いくら健康・自然を打ち出していようともそこは食べ放題。結局から揚げと牛肉のナントカにいちばん人が群がるし、十穀米だカレーだうどんだと炭水化物の誘惑は多い。「お、うどんなかなかいける、もう一杯!」なんてまたうどん持ってきておかず食べてうどん食べて、おかず食べようと思ったらいきなり満腹感が体を襲い、終了フラグ。残すのはいけないと、ここからまだどっさり料理が盛られている皿との地獄の闘争が始まるのだ(自分次第なのだが)。
ロザージュは基本的におつまみをつまむことを満足するまで繰り返すだけなので疲労感はほとんどない。後々受けるダメージの大きな原因の一つである揚げ物も少ない。一応パンやニョッキなど炭水化物がないわけではないので、必要ならば腹を膨らませることも可能だ。


・おばさんが多い
ロザージュの客層の8割以上は女性。
わたしは女性(というか、性差でなく個体差でいうと要は胃袋の小さい人)に人気がある店はあまり参考にしない。なぜなら胃袋の小さい人は雰囲気やサービスなど料理以外の要素にも重きを置いて評価する人が多く、そんなのはある程度目をつむるわたしとはあまりにも評価基準が異なるからだ。わたしは言ってしまえば、うまくて量がありゃあいいのである。胃袋の小さい人が好みそうな、雰囲気が良くて小洒落ててちょっとずついろいろちょこまか付いて950円のカフェ飯じゃ腹が満足できない。
しかし、女性は女性でもおばさんは違う。胃袋が大きいという意味ではない。
おばさんはとてもお金にシビアな人種なのだ。おばさんはお得じゃないと利用しない。ここの客の8割以上は女性だとさっき言ったが、そのほとんどがおばさんなのだ。これでおわかりだろう。ここはやはりお得なのだ。
(1800円なので多くは望めないが、あとパスタとデザート一品ずつあれば飛躍的に満足度があがるのだが)


▼ある日のオードブルブッフェ

ウィングスティック(写真左上)がおいしかった。





【おしぼり】紙おしぼり
【給水状況】セルフ
【店内環境】雰囲気:ホテルなので食べ放題でも落ち着いている
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】けっこうな空腹状態で20時前に相模大野駅に着いたとき
【要望・その他感想】
一人でもいいんですか?いいんです!
平日の夜だし照明暗めだし70席の広さだしで、ぜんぜん紛れられる。
あと、オードブルブッフェ+1300円でフリードリンク(アルコール豊富)にもなる。
たったの3100円で食べ飲み放題できるのだ!
だから、圧倒的な数のおばさんたちに混じって会社帰りのサラリーマンがよく飲み会をしている(ホテルブッフェなのでもちろんバカ騒ぎはしていない。が、一度だけ日本が誇るユースカルチャー「コール」が鳴り響いていたときがあった。おばさんたちはクールジャパンを理解できなかった模様)。
とにかく、食べ飲み放題といったら普通4000円は下らない。これはすごいことだと思う。幹事さんいかが?
【場所】相模原市相模大野3−8−1 TEL042−767−1111(代表)
相模大野駅中央改札口を出て突き当たりを右(北口)へ。ペディストリアンデッキに出て左へ曲がるとホテルエントランスがあるので、ホテル専用エレベーターで7Fへ。
【営業日・時間】オードブルブッフェは平日限定17:30〜22:00(LO21:00) ※120分制
【URL】http://www.odakyu-hotel.co.jp/century-ono/restaurant/bon_rosage/

★★★☆☆ ワンコインランチで家のカレーPART2

【閉店】鮨けんその2 カレーライス





【メニュー】カレーライス(ランチ)
【価格】500円
【特徴】
駅前の雑居ビル1Fにある居酒屋の昼定食。前回紹介時からまたちょっとリニューアルした感じ。500円のワンコインランチは2〜3種類。
いつもランチにカレーがあるわけではないが、採用率はそこそこ高い。カレーはもちろん大好物の家のカレー。自分で作るのは面倒なので、家で食べるようなカレーを出す店は重宝している。同じようにこのようなカレーを求めている人ならば★は4つになる。
小鉢や味噌汁も付いて500円。大盛りは100円増しだが、それほど大盛り感はないので普通盛りでOK。
【おしぼり】
【給水状況】要声かけ
【店内環境】テレビあり 雰囲気:居酒屋 格好:エプロン 
【店主都合による突然休】なし
【待ち時間】なし
【利用例】土日の昼時
【要望・その他感想】
ランチにカレーがなくても聞いてみるとあったりする。自家消費向けでもあるのだろう。正真正銘、ホンモノの家のカレーであることを物語っている。
【場所】相模原市松が枝町25−10 25番館 TEL042−748−4649
小田急相模原駅南口を出て右手にあるサンクスの先の商業ビル
※ここの2階に昔あったのがもりもりバンバンという焼き肉食べ放題のお店。内容はともかくランチだと780円で焼き肉が食べ放題だった。ここの残り物の具材で作られた「もりバンカレー」は意外といけた。
【営業日・時間】ランチ〜15:00前くらい