オダサガ一人飯アーカイブス 小田急相模原グルメ

おいしいお店の紹介というよりは、オダサガ界隈で毎日の一人飯を失敗したくない方向けの内容です。

★★★★★ 上生姜焼きは2枚のポークソテーからできている

ことぶきその2 上生姜焼き定食





【メニュー】上生姜焼き定食
【価格】1300円(ランチはライスのおかわり1回OK)
【特徴】
普通のスライス肉の生姜焼き定食(900円)もおいしいが、上にすると肉がトンテキのように厚切りになり、ご覧のとおりの迫力。
注:画像は自分で寄せて上げてしたもの。ことぶきは地味、良く言えば実直な店なのでこんなポピュリズム盛りつけ(略してPM)などしない(ことぶき本来の盛りつけはこの下の画像を参照)。しかし、商売根性が旺盛の店ならばきっとPMにすると思う。


分厚い豚ロース肉が2枚!12切れ!その分やや値も張るが、それだけの価値はある。ペース配分など気にすることなく無慈悲にポークソテーを食べられる独り占め感いっぱいのメニューだ。
たまに値段の違いに見合うような区別を見つけられない並・上メニューに出くわすが、ここの生姜焼き定食は並も上もそれぞれの値段に見合ったおいしいものが出てくるので、その価格差も納得できるものだ。安心して「上」を頼んで欲しい。
味付けはバターが効いているが、しょうゆベースであっさりしていて、やや照り感がある(どことなく薄味の豚漬け風?しっかりと焼かれて香ばしいときもある。これが当たり。あえて難を言うとこのようなムラがあるところか)。バターの風味が意外だが、全体的にはシンプルでおいしい。
千切りキャベツとは別にミニバンバンジーサラダが付くのもうれしい。ご飯もみそ汁も漬け物もおいしい。
1300円は安いとは言えないが、おいしいポークソテーを2枚食べたいのならこれくらい出さねばならないだろう。


千代田のとんかつ赤城のポークソテーは1350円でもっとグラム数があるとかいって比べてはいけない。ここはオダサガなのだ。赤城までは自転車でゆうに50分はかかる(年に1,2回ほど行く)。しかも赤城は超がつくほどの有名店。土日は開店と同時に席が埋まる。満席で待つ可能性大。イベントと近所飯を一緒くたにしてはいけない。
それでもことぶきの上生姜焼き定食は★5つ(★の基準はプロフィールを参照)、オダサガを越えて広く南区に推薦できるメニューだと思う。ポークソテーを2枚重ねて一つにしてみたら、赤城の生姜焼きを3枚重ねたものと同じくらい、いやそれ以上の大きさはあるんじゃないか。十分である。しかもことぶきはガラガラ、並ばずに食べられる。
って、結局赤城と比べてしまうわたしがいる。


▼2枚12切れも!
一切れ一切れを大事に食べていたあの頃が懐かしい。無慈悲に食らいつけ!



▼赤城のロース生姜焼き(+ご飯セット=1240円)



▼赤城のポークソテー(+ご飯セット=1350円)

結局思いっきり赤城と比べてしまったわたしがいた。


【おしぼり】紙おしぼり
【給水状況】熱いお茶 水は要声かけ
【店内環境】
テレビあり 新聞:スポニチ 週刊現代 雰囲気:座敷もある中堅クラスの食事処 格好:割烹着
【店主都合による突然休】あり(閉店時間よりも早めに行きたい)
【待ち時間】なし
【利用例】土日
【要望・その他感想】
前回紹介のカツカレーもボリュームたっぷりでおいしく、ここはなにを頼んでもきちんとしたものが出てくる店だ。こういったソツのない堅実な店は、毎日外食するものにとってとても貴重な存在だ。しかし、裏を返すと人によっては決め手に欠けるといった印象を持たれかねない。
器用ビンボーなのか商売気がないのか、味は確かなのだからもう少しお客が入ってもいいのになと思う。
そんな風に思う店は他にもあって、(ご主人がお亡くなりになりどうしてもという状況ではないのだろう)、大野のあいロード若松商店街の相州屋(Webサイト喰撮で知った店。トルコライスというフックになりそうなメニューがあり、それ故かネット情報はそこそこある。でも近所に情報があまり伝わっていないのか、立地の悪さもあっていい店なのに客入りはいまいち。もったいない)、天八(引退されたのか残念ながら昨年閉店。隣のあめちゃんが居抜きで入居)、(古くに開店、今はのんびりと?)、ピローグマンサク(古くに開店、今はのんびりと?10/19朝日新聞さがみ野版に登場!)などは、ピークより遅めの時間に行くことがほとんどだが、だいたいいつもわたし以外の客は1人(組)といった感じ。これらの店は広く知られていないだけで内容はいい店だ。
番外に東海相模通りのとんかつさがみを挙げておこう(味は確かだが店内は荒れ気味。「貧乏脱出大作戦」ならばご主人の腕に問題はないので不振は精神的なものが原因とされ、滝に打たれたりの苦行を受けさせられそう)。
中華系だと三祐(ご年輩で立地もよくないのでどうしてもという状況ではないのだろう)、大鵬(2卓の小上がりを埋める団体・家族の固定客あり)、珍楽(「相模な店」だが、古くに開店、今はのんびりと?)、榮幸(辰街道の方。米軍住宅の方は商売上手)、天龍(このリストに入れるほど客入りは悪くない。ソツのない店ということで入れた)、大野の文京商店街の一慶十字園(意外と固定客多い)、ゆめ(込んでいるときもある)、相武台の来来軒(古くに開店、今はのんびりと?)など。
では逆に、なにを頼んでもそれなりにおいしく客入りのいい店はというと、晃陽軒おおくら(桜台)、おさ巌門閉店した宇田川(ご主人は栗駒出身。先の地震でご実家を心配されていたので閉店はそういう理由かもしれない)あたりか。
なにを頼んでもおいしいというわけではないが客入りのいい店は江陽、味九州が思い浮かぶ。どちらも爆発力のある量が特徴。


なにを頼んでもそれなりにおいしいということはきちんと技術を学ばれたということなのだろう。だが、各店それぞれの商圏の胃袋が縮んでいる中でそれなりの集客を確保するには、なにか人に薦めたくなるようなインパクトを与えて商圏を一駅分は広げないといけないのかもしれない。
【場所】相模原市南台5−21−22 TEL042−748−5567
小田急相模原駅北口のサウザンロードを国立病院方面へ。サンクスがある交差点を右折すると「ことぶき」という電光掲示板の付いた看板がある。路地を右に入ったところに店がある。
【営業日・時間】月休 LO13:30,20:30
【昔のプロ野球選手で例えると】阪急の福良。実力・実績ともに十分ではあるが知名度はあまりない(実績でははるかに劣る巨人の岡崎の方が大物感がある)。